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無事に作業が終わった時にはものすごい達成感があり、自信にもなりました。 潜水工事部 係長 馬場宗一(2003年入社 岩手県立種市高等学校 海洋開発科出身)

実家が海に近く、泳いで遊ぶことが好きで将来は海の仕事に就きたいと思い、地元の潜水士を育成する高校に入学しました。その高校の文化祭でアジア海洋が深海で潜水作業することができる飽和潜水システムを展示していて、実際にシステム内に入れてもらって加圧する体験をした時に、自分も実際に飽和潜水で作業してみたいと思い、アジア海洋を希望し入社しました。

入社後3か月間は研修期間で、毎日、潜水についての勉強を行い、トレーニングのために走ったり、泳いだりの繰り返しで嫌になりました。しかし、その研修があったからこそ今の自分がいると改めて思います。

基本的に水中の作業は船上の潜水指揮者からの指示を受けて作業を行います。入社当時は何も分からなくて一緒に潜ったバディーについていくことがやっとで指示された事しか出来きませんでした。その中でも自分なりに技を盗み、自分もバディーをリードできるダイバーになりたいと思い様々な現場で潜り勉強しました。

潜水作業は時間との戦いです。水深が深ければ深いほど作業時間は短くなります。日によって潮流、視界も全然違います。限られた時間の中で、どうしたら効率良く安全に作業出来るか潜水前に自分でイメージしてから作業するようにしていて、思い通りにスムーズに作業できた時はすごく嬉しく気持ちがいいですね。

今でも深く印象に残っている現場はインドネシアの現場です。当時入社4年目くらいで、飽和潜水での作業をしてまだ経験が浅かったのですがリードダイバーとしてもぐりました。現場海域の状況は最悪で、潮流は速いし視界はほぼゼロ、その中で配管を接合する作業でした。飽和潜水は基本的に3チーム3人ずつで編成されており交代で24時間作業を行います。その3チームで毎日少しずつですが作業が進み、無事に作業が終わった時にはものすごい達成感があり、自信にもなりました。最悪の状況だからこそプロジェクトが終わった後には最高の達成感があると思います。

現在もダイバーとしての作業も勿論行いますが、これまでの国内外でダイバーとして作業してきた経験を活かして、潜水作業指揮者として船上からダイバーに作業の指示をする機会が多くなってきました。日々、ダイバーを安全に効率よく作業させられるように頑張っています。実際自分が潜って作業できない分、自分の意思をダイバーに伝えるのが難しいですが、やはり無事に作業を終えることが出来ると嬉しいです。

何事もチャレンジすることが大切だと思います。潜水士の仕事は世間の目には見えず注目される事はあまりありませんが、誰でもできる仕事ではないですし、水中という特殊な環境だからこそ発見できる事もあり、陸上工事とはまた一味違うやりがいを感じられるはずです。

馬場宗一
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